4月後半から あちこちで 保護した〜見つけた〜 どうしよう? の困った季節になりました。
この「困った」は、仔猫だから
「どうしていいかわからない」
「 見て見ぬ振りできない」
「辛いな〜」
の困ったではないでしょうか。
ワタシのところにも、どうしよう?の相談がきます。
今回は、猫好きのお友だち「kanaちゃん」から「仔猫を保護した〜どうしたらいい?」を教わります。
kanaちゃんについて
kanaちゃんは、犬と猫と共に生きるまちづくりを目標に
「大洗町笑顔の会」という、活動を主催しています。
特技は、タロット占い!
タロットカードから、いろいろな意味を読み取り、楽しいお話を聴かせてくれます。
先日は、珍しい猫のタロットカードを見せてくれました。
そして、タブレットに素敵な言葉とイラストをサラサラっと描いて、愛あるメッセージを届けてくれる、ワタシにとって無くてはならない大切なメンターなのです。
まず、どうすればいい?
子猫を保護したときは、どうしたらいいかしら?
いろいろ教えてちょ!
オッケー!私のわかる範囲でお答えするねー!
まず、子猫を保護したら、汚れを拭いてあげて…そしてカラダを温めてあげてほしいの。
毛布にくるむとか、寒い日にはホッカイロを入れてあげてくださいね。

たとえば、離乳前なのか、離乳のあとなのか。
離乳食を始めても大丈夫。
乳歯が生え揃ってれば生後2ヶ月は超えてるかな。
牛乳はNGなの。お腹こわしちゃうから。
飲ませ方は…仰向けにしないで、縦にして飲ませるの。
排泄も ティッシュをお湯で濡らして、お尻をトントンと。
母猫の代わりになってしてあげてね。
離乳期なら、ウェットフードやカリカリをふやかしてあげてくださいね。
次は動物病院で健康診断!
どんな検査をしてもらえばいいの?
それから、猫特有の白血病、エイズ検査。
それらは、ある程度大きくなってからかな。
検査項目は、病院によっても若干異なるのと思うので、獣医さんに聞いてみてくださいね。
なので、既に猫を飼ってるおうちでは、陽性か陰性かはっきりするまでの期間は、隔離してくださいね。
そして一番の悩みどころは?
自分で飼うのか?
里親を見つけるのか?
それとも警察や保健所に届けるのか?
遺失物として警察署で預かる場合もあれば、すぐ保健所(動物指導センター, 動物愛護センター等) に移送になる場合もあるのよ。
保健所によっては、仔猫はすぐ殺処分のところもある!
どうすれば見つけられる?
友人知人に頼みまくるとか、SNSにバンバン投稿するとか…。
あ!あと保護団体が見つかれば、そこへ相談するとか!
保護しなければならない子猫をふやさないためには?
それは、不妊手術の徹底なの。
猫の繁殖力って、スゴイのよ!
でも、それじゃ、車に轢かれてしまう猫や、せっかく生まれてきたのに殺処分されてしまうような不幸は解決しない!
一緒に暮らすためには、猫たちに1日だけ頑張ってもらって、不妊手術は徹底していかなくてはね。
今はボランティア獣医さんもいるの。
むしろ不妊手術が重要なんだってことが、広く知れ渡っていないことが問題なの。
そこがわかってもらえて、街の人の意識が変われば、熱心にボランティアで手術してくださる獣医さんの存在も、もっと報われると思うし、なにより「小さな命」を、私たちでも守ってあげられる。
TNR活動
TNR(トラップ ニューター リターン)って活動を知ってる?
捕まえて、手術して、戻す。
そうすることにより、その場所にいる猫達が子猫を産まず一代限りの命を全うし、最終的には野良猫が居なくなるようにするための活動なの。別の呼び方としては「地域猫」や「さくらねこ」と呼ばれ、最近では広く行われているのよ。
その耳が桜の花びらみたいに見えることからそう呼ばれているの。
そうすることによって二重捕獲や二重手術することを防げるの。
獣医師によっては、していない場合もあるので、不妊手術をする際に、相談する事をお薦めしたいわ。
ひろめたいね!TNR!
その子達がその場所で短い生涯を全うするため、野良猫の平均寿命は5歳前後なの。その手助けとして、餌やりや健康チェック、も活動の範囲だし、酷いケガや病気になっている子を見つけた時は、獣医に連れていく事もしているの。
「猫を保護したら飼い主を探す」
「出来る時期であれば不妊手術を行い、譲渡する」
今の私にできることはこれくらいかな。
なので地域猫やTNRをされている方、様々な愛護活動を行っている方をすっごく尊敬しています。
くわしくは、ここを見てね。
https://www.doubutukikin.or.jp/activity/campaign/story/
いずれは、私たちのできることを少しづつ増やしていきたいと思っているけど、それには周りの地域の方々と良い関係を築くことも大切かなって。
そこを疎かにしてしまったら、愛護の理解が深まるどころか愛護活動に拒否感を抱かせてしまうこともあるもの。
それでは本末転倒だもんね。
元気な挨拶や、地域の方々の考えや話を聞く機会をつくって、良い関係を築きながら活動の意味と必要性を「押し付ける」のではなく地道な行動で示すことによって、協力をいただけたら嬉しいな。
今日は、いろいろ教えてくれてありがとう!
また、お茶しよーね。
またいつでも誘ってね!じゃーねー!
まとめ
・保護した仔猫は、まず温める。
・離乳期前の仔猫に牛乳はNG。
・動物病院に連れて行こう
・自分で飼うのは無理、保健所での殺処分は忍びない。そんな時は里親探しをがんばろう!
・保護猫を増やさないためには、不妊手術の普及。
・ボランティアで不妊手術をしてくれる獣医さんもいる。
・TNR活動とは「Trap(猫を捕獲し)Neuter(不妊手術を行い)Return(猫を元の場所に戻す)」こと
https://inunekomamire.com/2019/05/31/syairo/